ISSを撮影してみる
赤道儀のコントローラー(STAR BOOK TEN)のISS追尾はどんなものなのか?450mmクラスの望遠鏡と一眼レフカメラのセットで試してみました。
事前にSTAR BOOK TENの時刻をISS通過時間にセットして導入と追尾の軌道イメージはわかっています。薄明中ですが極軸望遠鏡で極軸をあわせて準備完了。ISS軌道に近い恒星を導入しておいて時間を待ちます。
ISS導入が可能になったので導入してみます。大体中央に導入できて追尾もしています。赤道儀のモータ音が天頂になるにつれて早まっていきます。ズレが大きくなってきたので手動で修正しますが以外と難しいです。天頂近くになって赤道儀反転メッセージで動画撮影終了です。
とりあえず導入はできて追尾までできています。450mmクラスなので小さすぎて強拡大しても光っている物体という感じです。次は長焦点鏡筒でチャレンジです。その分、極軸合わせの精度が求められる感じです。
2回目はシュミカセ鏡筒と一眼レフカメラのセットで動画撮影してみます。夏至を過ぎたばかりなので20時半頃の通過ですが薄明状態です。極軸望遠鏡で極軸を合わせて準備完了。撮影してみると焦点が長くなった分手動によるズレ補正が大変です。
動画を見るとフレームアウトしている部分も結構ありますがとりあえずPIPP(Planetary Imaging PreProcessor)ソフトで編集してみます。
Source Filesタグで撮影した動画ファイルMP4を指定。
Optimise Optionで[ISS]にチェックします。
Processing OptionタグはISSチェックをしたことにより自動的に反映されるので自動でセンタリングとクロップ(デフォルトは300x300ピクセル)されます。
Output OptionタグはフォーマットがTIFFになるのでそのままDo Processingタグで実行して静止画にしてみます。画角に写っている分はセンタリングとオートクロップされています。
ここから先は静止画を編集(TIFF→JPG)するか、静止画(TIFF)から動画(AVI)を作成してMP4に変換するかなので手順は省略します。
結果を見ると白飛びしていてISSの太陽電池パネルもわからない感じでした。次回は露出時間とISO感度を変更して撮影です。
3回目の撮影は皆既月食のロケハンも兼ねてということで朝方のISS撮影にチャレンジしてみました。暗い間に極軸合わせの精度を上げて赤道儀反転するまで撮影です。
結果はというと風の影響によりブレブレです。とりあえず太陽電池パネルがあるかな?という動画です。
ISS(ZARYA)
EdgeHD1100 Reducer0.7x (1960mm)
CanonEOS90D 1/1000s ISO:400
ISS追尾はここまでです。
ISS撮影関連を検索していたら月面通過というキーワードが出てきたので調べてみました。マップ上のロケーションでいつ見れるかという専用サイトあるので検索してとりあえずリストアップしておきます。
天候と移動距離と月齢とのタイミングがなかなか合わず11月上旬に房総方面で撮影できそうなので行ってみました。月が見れるのかという曇天でありましたが、通過時間45分前に奇跡的に薄雲状態になったので小型赤道儀と屈折望遠鏡で動画撮影開始。カメラモニターではISS通過の状況は全然わからず15秒経過したので撮影終了。PC画面では通過が確認できました。月面通過中のフレーム(13枚)をSiriusCompにて比較暗合成しました。
ISS月面通過
FSQ-85EDP flattener1.01x (455mm)
CanonEOS90D 1/1000s ISO:400
今回のISSを撮影してみて
「遠くの移動している物体をくっきり撮影するのは難しい。」
ということです。あたりまえのことでしたね。

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